学校検診で「心雑音」や「心電図異常」を指摘されたら。循環器専門医が伝える、再検査の意味
「学校の心臓検診で再検査の紙をもらってきた」 「心雑音があると言われたけれど、運動はやらせてもいいの?」 「精密検査って、大きな病院に行かないといけないの?」
こんにちは。北條医院院長の北條義明です。
学校から検診の結果が届くこの時期、毎年多くの親御さんが不安な表情でご相談に来られます。お子さんの「心臓」のこととなると、驚き、心配されるのは当然のことです。
当院では、3歳以上のお子さまを対象に、循環器専門医としての視点から、学校検診の二次検査(精密検査)を行っています。今回は、検診で指摘される代表的な項目とその後の流れについてお話しします。
1. 指摘されることが多い「心雑音」と「心電図異常」
検診で引っかかったからといって、必ずしも重大な病気があるわけではありません。
- 心雑音(しんざつおん): 実は、成長期のお子さんには「無害性心雑音」といって、心臓に病気がなくても音が聞こえるケースが非常に多くあります。痩せ型のお子さんや、発育が盛んな時期に多く見られるもので、これ自体は治療の必要がありません。
- 心電図異常(不整脈など): 「期外収縮」などの不整脈や、波形のわずかな変化を指摘されることがあります。多くは経過観察で済みますが、中には運動の制限が必要なものもあり、正確な診断が欠かせません。
2. 当院でできる検査:大きな病院に行く前に
「まずは身近なクリニックでしっかり調べてほしい」というご要望にお応えするため、当院では以下の検査を行っています。
- 心エコー検査(心臓超音波): 心臓の形や血液の流れをモニターで映し出し、穴が開いていないか、弁の動きは正常かなどを確認します。お子さまに痛みはなく、ゼリーを塗って機械を当てるだけの検査です。原則、初診日とは別日に予約制とさせていただいております。
- 心電図・レントゲン検査: 心臓の電気信号や脈の乱れがないか、心臓の大きさに異常がないかを確認します。レントゲン検査は放射線被ばくも考慮し、必要と判断した方のみ行います。
当院は循環器を専門としておりますので、検査結果はその日のうちに詳しくご説明します。さらに高度な精密検査や治療が必要と判断した場合には、速やかに専門の総合病院へご紹介する体制も整えています。
3. 親御さんへお伝えしたいこと
二次検査(再検査)は、今すぐどうこうなるというものではなく、「将来も安心して過ごせるように確認しておく」ためのものです。
「スポーツを続けていいのか」「日常生活で気をつけることはあるか」など、気になることは何でも聞いてください。私自身、地域の皆さまのかかりつけ医として、お子さまの健やかな成長を一緒に見守っていきたいと考えています。
受診の際のお願い
学校から配布された「検診結果の用紙」を忘れずにお持ちください。 また、当院ではスムーズな診療のため、初診web受付を行っておりますのでご利用ください。またご不明な点がございましたら、まずはお気軽にお電話でご相談ください。
