いびきを指摘されたら要注意!循環器専門医が「睡眠時無呼吸症候群」の検査を勧める理由
「家族から『いびきがうるさい』『寝ている間に息が止まっている』と言われた」 「しっかり寝ているはずなのに、日中ひどい眠気がある」 「朝起きたとき、頭が重い感じがする」
こんにちは。北條医院院長の北條義明です。
実は、こうした「睡眠」のトラブルは、単なる疲れや癖ではなく「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という、心臓や血管に大きな負担をかける病気のサインかもしれません。
今回は、なぜ循環器専門医が睡眠にこだわるのか、そして当院での検査と治療の流れについてお話しします。
1. なぜ「いびき・無呼吸」が心臓に悪いの?
睡眠中に呼吸が止まると、体の中は一時的に酸欠状態になります。脳や心臓は「大変だ!」とパニックになり、交感神経が興奮して血圧が急上昇します。これを毎晩繰り返すと、心臓は休まる暇がありません。
- なかなか下がらない高血圧
- 心不全の悪化
- 不整脈(心房細動など)の引き金
- 糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞の発症リスクが高くなる
このように、SASは循環器疾患の「隠れた原因」になっていることが多いのです。
2. まずは「ご自宅での簡易検査」から
「検査には入院が必要?」と心配される方も多いですが、まずはご自宅でいつも通り寝ながら受けられる「簡易検査」からスタートできます。
- 検査の流れ:
- 外来で問診を行い、検査機器をお貸しします。
- ご自宅で、指先や鼻にセンサーをつけて二晩眠っていただきます。
- 翌日、機器を返却いただき、後日結果をご説明します。
【精密検査への連携について】 簡易検査の結果、さらに詳細なデータが必要と判断される場合や、診断を確定させる必要がある場合には、提携している専門病院での一泊入院検査(PSG検査)をご紹介いたします。簡易検査は最初の大切な一歩ですが、必要に応じてより高度な診断へ繋げることが、安全な治療への近道です。
3. お子さまの「いびき」も要注意です
当院では3歳以上のお子さまの診察も行っていますが、実は子どもの睡眠時無呼吸も見逃せません。
- 寝相が極端に悪い、口を開けて寝ている
- いびきをかく、または苦しそうに呼吸している
- 昼間にぼーっとしている、集中力がない
お子さまの場合、扁桃腺やアデノイドの肥大が原因であることが多く、また最近ではアレルギー性鼻炎や肥満なども原因となっているといわれています。成長や学習面にも影響を及ぼすことがあります。「たかがいびき」と思わず、ぜひ一度ご相談ください。
4. 標準的な治療であるCPAP治療の導入、管理ができます
中等症〜重症と診断された場合には、「CPAP(持続陽圧呼吸療法)」という治療が標準的です。当院では、CPAPの導入から毎月のデータ管理、治療に対するお悩み相談まで一貫して対応しております。重症度によってはマウスピースでの治療(歯科で作成していただきます)や生活習慣の改善などで治療を行います。お子様の場合には治療は扁桃腺やアデノイドを摘出する手術が必要となることが多いですが、アレルギー性鼻炎の治療や肥満の治療などを行うこともあります。
おわりに
ご家族のいびきが気になる、呼吸が止まっている気がする、日中の眠気がひどいなど、「いびきくらいで」と思わず、まずは一度お気軽にご相談ください。
当院では初診WEB受付も行っております。
